こちら眼科

アトピー白内障

アトピー性皮膚炎は子供に多い病気であるが、最近は成人でもアトピー性皮膚炎の患者さんが増えている。特に顔面にアトピー性皮膚炎がでる人には白内障がみられることがある。白内障は加齢によるものがほとんどであるため中高年以降に起きることが多いが、アトピー白内障の場合若い人に起こり、また早い段階で視力障害が起きるのが特徴だ。 なぜ、アトピー性皮膚炎に白内障を合併するかは完全にはわかっていないが、かゆみのために目を強く擦ったり、叩いたりする機械的な刺激が大きな原因と考えられている。その他、副腎皮質ステロイド薬の副作用や水晶体のアレルギー反応などが関係しているとされている。またアトピー性皮膚炎にかかっている時期が長いほど、また顔の皮膚炎症状が重い人ほど白内障が合併しやすいとされている。またそのような人は網膜剥離が発症することが多いので注意が必要である。 治療方法は通常の白内障手術と同じであるが、白内障が強い場合には手術は難しく、網膜剥離を合併している場合には手術には、網膜剥離に対する手術が必要になる。 アトピー性皮膚炎がひどい場合には、目の定期検査を受けて白内障や網膜剥離のチェックをしておくのがよい。


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