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白内障の手術

 白内障手術は、日帰り手術を行っている施設が増えている。手術は大抵30分程度ですむため、50〜60歳くらいでほかに病気がない人なら入院しないで手術することが十分可能だ。 しかし手術後、目の状態が安定するまでに十分な安静が必要で、点眼などの管理も重要だ。手術後の通院は、翌日、3日目、1週間目くらいの間隔で検診に通うことになる。 その後は通院の間隔が空いていくが、通院の便がよくないと負担は大きい。また、万が一、術後に異変があったときにはすぐに医師と連絡でき対応できる環境にあることも大切な条件だ。 
 一方、一人住まいの高齢者、ほかの目の病気や糖尿病などの全身的な管理が必要な病気がある場合は、入院手術をするべきでそのほうが安心だ。 また白内障の進行が強く、水晶体の中身を超音波で削る通常の手術方法では難しく、傷を広げて水晶体の中身を取り出すや方法を行う場合や、片方の目が見えにくい人や術後の管理が心配な人も入院手術が安心だ。 入院期間は、人によって異なる。2〜4日ですむ場合もあるが1週間くらいのところも多い。回復が遅かったり合併症があれば1週間以上になることもある。両眼とも手術をする場合には1〜数日開けて片目ずつ行う。

(文責:森秀樹)
(メディカルトリビューン=時事)

関連サイト
日本白内障屈折矯正手術学会: 白内障手術
日本眼科医会: 白内障と手術
参天製薬: 白内障の症状と治療


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