こちら眼科

コンタクトレンズ(利点と弊害)

 コンタクトレンズ(CL)は眼鏡をかけたくない人だけでなく、スポーツをする人や、眼鏡では視力のでにくい人などに広く使用されている。特に眼鏡よりCLのほうが、視力がでやすいのは、強度近視、円錐角膜、視力の左右差の大きい人などである。
 CLは、大きく分けてハードコンタクトレンズ(HCL)とソフトコンタクトレンズ(SCL)があるが、素材の開発も進み、種類も豊富になった。 HCLは直径が8〜10oの硬いレンズだ。装用すると異物感があるが、手入れが簡単で耐久性が高く、安全性が高い。SCLよりも鮮明に見え、特に乱視の強い人にはHCLがよい。 SCLは直径13〜14oの軟らかいレンズだ。装用感はいいが、汚れが付きやすく、洗浄と消毒が必要だ。
 最近では使い捨て(ディスポーザブル)レンズが開発されて、広く使用されている。 毎日使い捨てるタイプのレンズでは洗浄と消毒が必要ないが、2週間あるいは1か月で交換するような頻回交換レンズがでは洗浄と消毒が必要である。 レンズの洗浄と消毒が不十分であると、CLによる眼障害が起きやすい。主な眼障害は、角膜上皮障害、感染性角膜炎、アレルギー性結膜炎などがある。 中でも感染性角膜炎は、最近増加しており大きな問題になっている。

(文責:森秀樹)
(メディカルトリビューン=時事)

関連サイト
日本コンタクトレンズ協会:コンタクトレンズの種類と特徴
日本眼科学会:コンタクトレンズの障害
日本眼科医会:コンタクトレンズの感染症
レインボーコンタクト:コンタクトの知識


inserted by FC2 system