こちら眼科

コンタクトレンズ(レンズのケア)

 コンタクトレンズ(CL)のケアを怠ると、アレルギー性結膜炎や感染性角膜炎といった眼障害の原因になる。レンズのケアは洗浄、消毒、保存とレンズケースの管理が大切だ。洗浄は必ず手指の洗浄を行ってから行う。こすり洗いは手のひらにCLをのせ、人指し指でこすり洗いする。消毒はCLに付着した微生物を消滅させ感染を防ぐために大切である。
 SCLの消毒は、煮沸消毒と過酸化水素やMPS(マルチパーパスソリューション)による化学消毒がある。MPSは、ひとつの液で洗浄、すすぎ、保存、消毒をこなせる便利なレンズケア用品だが、トラブルが多い。 使用方法を守ることが大切だ。保存液は必ず指定されたものを使用すること。水道水は保存液には用いてはいけない。  レンズケース内の保存液は毎日替えること。レンズケース自体も洗浄しないと細菌やカビが生えてくる。3ヶ月に一度は、新しいレンズケースと交換しなくてはならない。
 コンタクトレンズの種類が豊富になり、レンズケア用品も多様化したため、混乱して間違ったレンズケアを行ってトラブルを起こすケースが増えている。 まずは定期的に眼科で目やコンタクトレンズの状態の検査を受け「正しいレンズケア」を確認していただきたい。

(文責:森秀樹)
(メディカルトリビューン=時事)

関連サイト
日本コンタクトレンズ学会: コンタクトレンズ教室
糸井眼科アイアカデミー: レンズケア
チバビジョン: 目に関する情報


inserted by FC2 system