円錐角膜の患者さまへ

円錐角膜の診断

 円錐角膜は、およそ1万人に1人に発症するとされていましたが、診断技術の向上によって現在は、男性では2000人に1人、女性では3000人に1人といわれています。その円錐角膜の診断には、角膜トポグラファーという検査装置が用いられます。この検査装置は角膜のカーブの強さを色分けしたマップで表示することができます。円錐角膜の方では角膜の中心付近が赤くなるのが特徴です。角膜トポグラファーはわずかな角膜の形の異常でも調べることができます。ちなみに近視矯正手術を希望される方は、円錐角膜が疑われるだけで手術を受けることができません。円錐角膜疑いと診断される方は実に20人に1人とされています。
 一方、角膜トポグラファーは強い円錐角膜の方の角膜の形を調べることは不得意でした。 しかし、最近開発された前眼部OCT型の角膜トポグラファーの誕生によって強い円錐角膜でも、角膜の形を正確に調べることができるようになりました。 この前眼部OCT型の角膜トポグラファーは一部の大学病院や眼科クリニックにしか導入されていませんが、円錐角膜の診療には強い見方になっています。

(文責:森秀樹)

関連サイト
トーメー・コーポレーション: 前眼部OCT型角膜トポグラファー
前眼部専用3次元トモグラフィー装置世界発の製品化



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