こちら眼科

◆ 近視矯正手術の注意事項

　近視の人は、遠くをよく見えるようにするために眼鏡かコンタクトレンズを使用するが、最近では手術が選択肢の一つになってきた。手術を受ける前に知っておくべきことがいくつかある。
　まず手術には厳しい適応基準があり、適応がない場合には手術が受けられないことである。例えば、18歳未満、近視が強すぎる人、黒目の形や厚さに問題がある人、目に病気がある人などである。 適応基準を満たしているかを調べるには十分な検査を受ける必要がある。適応基準から外れてしまっているのに手術を受けると手術後に重篤な合併症が起きてしまうことがあるからだ。 十分な検査を受けずに、あるいは適応基準について十分な説明を聞かずに手術を受けてしまうのは大変危険なことである。
　他には45歳以上の人は、手術後に遠くはよく見えるようになるが、近くを見るときには老眼鏡が必要になること、若い人で近視の進行が止まっていないのに手術を受けると数年後にはまた近視が起きてしまうこと。 ドライアイの人はドライアイが悪化する可能性があることなど、注意事項は他にもたくさんある。　
　手術を受けることを考えるなら、十分な説明を行ってくれる施設で手術を受けるのが安心だ。

（文責：森秀樹）
（メディカルトリビューン＝時事）

関連サイト
日本眼科医会：レーシックとは
日本眼科学会：屈折矯正手術のガイドライン　第六次答申
日本白内障屈折矯正手術学会：術後についての情報
日本眼鏡教育研究所：近視手術の後遺症対策研究会


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